TuneCoreで全世界に配信

曲を書いた。アルバムを作った。次は多くの人に聴いて貰いたい!

…と思っている矢先、TuneCoreというサイトでアルバム一枚無料配信可能というキャンペーンをやっていたので利用してみることにした。iTunesからSpotifyなどメジャーな配信・販売サイト全てでの配信を一括管理出来るらしい。

昔は町のレコード屋で自主製作CDを流通させようとしたらインディーズのレーベルに委託したり色々な手続きや交渉が大変だったのだけれど、今ではWebで楽曲データやアルバムジャケットの画像データをアップして数クリックしたら全世界のデジタルストアで購入可能になる。購入可能っていうのと実際に買ってくれるというのは全然違う話だけどそれでも買う意思さえあれば地球の裏側からだってワンクリックで僕たちのアルバムを買うことができる。デジタルって改めて凄い。

今回アルバム配信の作業をしていて感動したのが歌詞を音楽に合わせて流す設定が出来ること。曲を聴きながら手作業で歌詞を表示するタイミングを一行一行、登録していくので結構手間なのだが、この歌詞を見ながら全世界のリスナーが自分達の曲を熱唱してくれるかも知れない、と思うと結構胸が熱くなった。
Tunecore Lyrics

発売前に少し宣伝期間が欲しかったのでまだ配信は開始されてないけどTokyo Metal Club、配信されたら歌詞も表示されるので是非歌詞を見ながら一緒に歌って下さい!(9/21配信開始予定)

今のところ、tunecoreは超オススメです。

配信が開始されたらまた続報します。

https://www.tunecore.co.jp

Tokyo Metal Club録音完了

Tokyo Metal Clubのファーストアルバム、ぼくのギタートラックは録音が全て完了した。あとはジェフのギターを幾パートか録音してエンジニアのポールにミックスとマスタリングを依頼して完了するのを待つのみだ。

余談だがポールが使用しているのはCubaseなのでLogicからSTEMと呼ばれる個別トラックのWAVEファイルを書き出してミックスして貰うことになるそうだ。ドラムはMIDIを先方の音源でミックスされるのでせっかく購入したAddictive Drumsの音源は使われないことになる。残念。

3年近くジェフと一緒に書き溜めてきた楽曲がこうやってアルバムにまでなったのは感慨深く、せっかくなので一曲づつ振り返ってみよう。

1.Stand and Fight

二人で2番目に書いた曲。最初はもう少しテンポが遅くてノーマルチューニングだったがジェフの声域に合わせて1音下げチューニングにしてテンポを少し上げたのが大きな変化点。アルバムの1曲目なのでギターの見せ場を作ろうとリフの随所に6連マシンガンピッキングを入れたのだが若干弾ききれていないのはご愛嬌?ギターソロはおそらく自分史上最速のツインリード(BPM140の6連符)でその部分は何度聴いてもテンションが上がる。

2.Prophecy

非常にコンパクトながらキャッチーなサビをもつネオクラシカルナンバー。2019年の正月休みによくありそうなハーモニックマイナーのリフを何の気無しに録音したのだがジェフが非常にキャッチーなサビを考えてくれた。カラオケ音源の上にオーバーダブされたコーラスを最初に聴いた時は衝撃で目が眩むほどの格好良さで自分が製作に関与した楽曲の中で一二を争うキラーチューンだと思っている。

ギターソロの前半はあまりにもイングヴェイ。もう少し捻ろうと思ったのだが上手くいかずまぁこれはこれで良いか。後半はハーモニックマイナーのコード進行に合わせたランフレーズが僕が敬愛するカーク・ハメットのフレーズに少し似ているのではないかと思いかなり気に入っている。最後はもっと速く弾いて盛り上げるか、と思ったりもしていたのだが速いばかりがカッコ良さでもないようだ。

3.Could it be

この曲は二人で一番最初に書いた曲だ。Garagebandで適当に録音したコードストロークにジェフが歌を乗せてくれた。GCGDとEm Am CDの繰り返しの超シンプルな進行で伴奏だけの時点では何のオリジナリティもなかった。

でもそこにメロディーを乗っけてくれると世界に一つだけのオリジナル作品になる。離れていてもこうやって一緒に曲がかけるんだ、と気づかせてくれた記念碑的作品。

コード進行や演奏は比較的オーソドックスで本当にジェフのメロディーが全てな曲だ。

ギターソロに関して今回のアルバムでは結構入念に作り込んだものが多い中、この曲だけは最後までちゃんとソロが構築できなくて最終的にはアドリブで弾いた。もっと上手く弾けただろうに、という思いもあるけど現時点でのスナップショットとしては良い記念かもしれない。

4.Devil in Detail

2020年に巣篭もりですっかり飲みに行かなくなり浮いた飲み代で購入したSchecterの8弦ギターを使用した楽曲。Bmキーなので7弦ルートでザクザク刻んでいるのが他の曲と一線を画するモダンさを醸し出していると思う。機材が違うと違う音楽は確かに出来るな、と。しかしこの曲含めてまだ8弦の使い道が見出せてない。

5.Will I Ever Get Home

これも比較的初期の曲。シンプルなコード進行だがコーラスのバックのツインリードとギターソロが非常に気に入っている。無駄なくコンパクトに纏っていてメロディーもキャッチーなので飽きずに何回も聴ける曲だ。

6.Betrayal

これもSchecterの7弦を活かしたBmのミドルテンポの楽曲。個人的にはOperation Mindcrimeの収録曲のような雰囲気と思っている。この曲のギターソロも割と作り込んだが後半のジェフの勢いに任せたアドリブのソロとの対比が中々良いと思っている。この曲のアンニュイな雰囲気が非常に好きだ。

7.Sunny Day

こちらは比較的レイドバックしたブルースベースのロック。歌メロが非常に良い。後半の内省的なパートが少し長過ぎるのでは無いかと思うが、この部分結構哲学的な歌詞になっており全部収めようとするとこの長さにならざるを得ないとか。なので是非、歌詞もよく読んでみてほしい。

8.Tokyo Metalize

オレ達はメタルバンドだ、ということでAX7のようなバッドボーイ風な曲をと思い書いた曲。やはりローBがモダンな響きを演出するのに一役買っていると思う。後半から一転してバラード調になる展開もAX7をちょっと意識した。ラストを飾るに相応しい壮大さをもった曲だと思う。

以上8曲、ジェフがヴォーカルを録音したロンドンのスタジオで現在ミックスダウン中だ。並行してアルバムジャケットも製作を依頼中。全てが揃ったら近いうちにリリース出来る予定だ。自分がフルに作曲にコミットした作品としては1997年のPlasma以来。自分の好きなHR/HMを追求する、という意味で年齢相応にあの作品を超えるものを作ることが出来たと思う。

是非これをライブでお届けしたい。

Prophecy/Tokyo Metallize

速弾きは時代を映す鏡だ。

ヘビーメタルの歴史を紐解き、その時代がどんな色合いのシーンだったのかをイメージする際、僕はギタリスト達の顔ぶれを思い浮かべる。インペリテリ、ポール・ギルバート、マイケル・アンジェロ、ジョン・ペトルーシなどなど、時代時代それぞれのニーズに答えるべく、本当に幅広いジャンルのギタリスト達が出現している。

今回紹介するトーキョー・メタライズの出発点は2005年、ギタリストのEJがオーストラリア留学中にジェフ・ヴェーダーと出会った事が発端である。彼らは同じ大学の学生寮で日がなギターをかき鳴らし曲を描いて過ごし、これが後にHARD WIRED CANDYとしてサーファーズパラダイス界隈をに賑わすムーブメントへと発展していく。

時は流れて2020年、EJとジェフは再びインターネットを通じて曲を共作し始める。途中COVID-19でジェフの住むロンドンはロックダウンされカオティックな狂気が街の日常を静かに侵食していく状況の中、彼らを支えたのは共に作り上げた様々な楽曲達だった。サイケデリックな日々の中でメタリックな鋼のシャワーの如く音を紡いでいく、そのサウンド作りの工程が当時のその東京やロンドンの熱気を連想させたため、バンドはTOKYO METALLIZEと名付けられている。

彼らのデビューシングルとして突如ベールを脱いだ楽曲「Prophecy」はロックダウンの実体験であり、その場その場の体験全てが時代を逆流してその時代の現場現場へと我々を運んで行ってくれる。

現代の作品づくりらしくフィジカルな盤の製作は伴わずSoundCloud上で静かに公開された同曲はネット空間内に湯気が立ち込めるかのような存在感に満ちている。2020年、ロックダウン下のロンドンで深い霧が立ち込め、そこからジェフが姿を現した幻想の追体験である。
これこそがTOKYO METALLIZEの切り拓く新世界だ!と声をあげたくなる瞬間である。